2012年12月23日日曜日

12.15「国東源帰大望年会」開会宣言


2012年12月15日(土)・16日(日)に百種(ももくさ)で「国東源帰大望年会」が開催されました。

アントン眞理雄さんによる開会宣言です。



みなさん、こんばんは。
今日はたくさんの方々がここ百種に集っていることを嬉しく思います。
この場所は約110年程前に建てられ、この参道を上がったところにある都甲八幡社の神官さんが住まれていた家です。
しかし、30年もの間空きやになっておりました。
大家さんのご好意で、この場に新しい風が吹いたのが10年近く前になります。
近くに住む沙莉や寛美、チャックさんなどの手で今こうして人が集い、創造する場として蘇り、日々変容しています。

わたしがここ国東半島に来たのは2004年。
国見町で国際交流員として仕事をしていました。
その後、沖縄に3年程くらし、2009年国東半島は豊後高田に戻ってきました。
その当初は似た世界観を持った仲間はあまりおらず、日々を過ごしていました。
そんな中、同じ谷にやーやまやファミリーが引っ越して来ていたり、田染にマナさんが来たりしました。

そして、2011年。
ONE EARTH国東源帰。
国東源帰についてひとつだけ言えることがあるとしたら、それは「311」がきっかけになっているということ。
「311」を体験し、「このままでは」「何かが変わらなければ」「感謝して生きなくちゃ」「豊かな生き方とは。。。?」
この日がきっかけとなり、一人一人の中にある国東源帰が産声をあげました。

311以後にまずあったのが「両子 調和の森の植樹」。
311直後に開催されたこの催しには当初予定していた数の参加者を大きく上回り300人近くの人が集まりました。
それは、311以後西へ南へと流れる人々、そして価値観の大移動。
国東半島が九州の玄関になったのです。
船尾ファミリーが即座に「疎開ネットおおいた」を立ち上げ、震災の1ヶ月後には太田ファミリーが神奈川から移住してきました。
そして、その1ヶ月後に蕗の薹で「ここ国東半島でも何かできないか」という趣旨のミーティングが発足しました。
ゴールデンウィークには、20年以上もの間開催され続け、子ども心をまつる「虹の岬祭り」が国東は龍神浜で開催されました。

そして、その年の夏から秋にかけて、ONE EARTH国東源帰という名のロングプロジェクトがはじまりました。
数々のドキュメンタリー上映会、講演会、カフェオープン、展示会、ワークショップ、自然観察、お祭り、そして祝島への「美しい海をありがとうWALK」。
私達はひたすらに発信しました。
小さな産声をあげ続けた、国東源帰は九州中に「新しい世界をつくろう」と歌い続けました。

そんな中、各村々で多くの天使が本当の産声をあげはじめました。
わほが産まれ、かずが産まれ、ゆふあが産まれ、みずほが産まれ、かほが産まれ、えいたが産まれ、おとは産まれ、わこが産まれ、かんたろうが産まれ、せわが産まれ、もりとが産まれ、いつしかコミュニティと呼べるようなものが誕生しました。
しかし、この世界が幾度にもわたり証明してきているように、閉ざされた思考は永続せず、開かれた地球家族としての心もちを自らがおかれた場所場所で実践していくことこそ求められているコミュニティの形だと思います。

2012年。蒔かれた種は各地で花を咲かし始めました。
2011年の動きとはまた違い、まさに「発酵」という言葉がうまく表現してくれるように各地で自由に、自らのできることを、できる人が、していきました。
両子の農プロジェクト、森のようちえん、真菰の合鴨栽培、種の交換会、北九州ガレキ阻止行動、大飯原発再稼働反対オキュパイ、荘園マルシェ、国東源帰新聞、おおいた311、国東源帰登山部、緑の党、IWJ、そしてしんちゃん&フラガールズ、各地で様々な表現がはじまりました。

そして、2013年が訪れようとしています。
西暦はさておき、ひとつの節目がまた訪れようとしています。
明日はこの日本という国家の衆議院選挙の日でもあります。
ひとりひとりが踊らされない為にも、政治に参加することは大切です。
しかし、結果がどうであれ、私達ひとりひとりに求められていることは変わりません。
わたしたちはいつの時代だって、この大地の上に立ち、時に座り、国家を超えた地球市民、人間、魂です。
変化変容する社会や心の中で望みをもって生きることは誰であれ奪うことのできない人の本質。
NOであることにはNOと言う。
しかしながら、問題を糧にする時代は終わり、日々の奇跡を味わい、望みを表現する、態度で幸せを表現し伝える、実際にそれらを生きる時代へと突入していきたいと思います。
誰かが言っていました。
「心配事の90%は実際には起こらない」と。
未来を語ろう。
愛を語ろう。

私達はどんな時代であれ、祝うことを忘れてはいけない。
産まれてくる子どもたち、常に輝く瞳を見せてくれる子どもたちを祝おう。
恵み恵んでくれるこの大地を祝おう。
笑顔で集えるこの時を祝おう。
そして、望みある年を祝おう。
KEEP ON CELEBRATING!
みなさん、愛してます。

ここに国東源帰大望年会の開会を宣言します。

2012年 12月15日 百種にて、
最愛なる息子宇生の3回目の誕生日、
最愛なる娘和抱の1回目の銀河の誕生日の翌日を迎えて。

アントン眞理雄。合掌


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